職場のメンタルヘルス

当院では、主に薬物療法と環境調整

長時間の満員電車での通勤、職場の人間関係、昇格による重責など、職場のストレスによるうつ病患者さんの診療に力を入れております。普段、職場では言えない悩みをお聞きして、診断書を書いて、会社を休職してもらったり、復職時の診断書の作成、会社側との連携をしています。必要に応じて職場の方やご家族、担当産業医と一緒に受診していただくことも可能です。休職時の傷病手当等はきちんと定期的に当院に通院している方のみ証明させていただきます。仕事に関するお悩みをお持ちの方は、これまでの経過や服薬状況を書いたものを持参してご相談ください

職場のストレスによるうつ病の進行

症状の現れ方は人によって異なりますが、職場のストレスによるうつ病の一般的な進行についてご紹介します。

1、仕事の楽しさ・やりがいを感じられなくなる

仕事が苦痛に感じることが増えてきて、仕方なく義務感だけで職場へ行くようになります。

2、朝起きた時や出勤時、憂鬱になる

朝は憂うつですが、職場に着いてしまえばなんとか仕事はできる状態です。特に月曜日の朝は憂うつになることが多く、人によっては日曜日の夕方から憂うつになることもあります。また、寝つきが悪くなったり、朝早く起きたりするようになります。

3、遅刻や欠席が増える

出勤するのがかなり苦痛になり、仕事中も集中できず、ミスが増えていきます。休日は何もする気になれず、ただ寝て過ごすこともあります。また、食欲も低下し、眠れなくなる、不快な夢を見る、寝ている途中で起きるといったことが多くなります。

4、何日も連続して会社を休む

自己を否定する気持ちが強くなり、自分の存在意義を感じられなくなります。夜になると「明日こそは出勤しよう」と思うものの、朝になると行く気が出ません。そして自分を責め続け、上司に今日も出社できないことを告げるとほっとします。平日は「出勤するかしないか」の葛藤を繰り返し、休日にはその葛藤から少し開放されます。会社を休んでいても心は休まらず、新聞を読んだりテレビを見たりする意欲さえなくなっていきます。

休息と治療について

上記の3の兆候が見られましたら、早めに当院へご相談ください。4の段階に入っている方は、医師の診断書を提出して会社を休み、十分な休養を取ることが大切です。

職場復帰時の環境調整

当院では、十分に治療を受けたり休養を取ったりして症状が回復してきた時点で、現職に復帰するのか、職場を異動させてもらうのが良いのか、あるいは転職するのが良いのかなど、今後の方針をご本人と一緒に考えさせていただくようにしています。また、復帰時には、半日だけの出勤や、週に3日からの勤務など、会社に配慮してもらうように交渉していくことも重要です。ご本人が希望されれば、ご家族や会社の方、産業医との三者面談も実施しながら、環境を調整していくサポートを実施いたします。

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